
英語で「本物」を意味する言葉です。
本当に長い年月を一人のオーナーによって所有され何も手を加えられずに市場に現われたアンティーク家具。
世界中でも今では殆どありません。
サザビー、クリスティーズあたりで取り引きされるものでしょう。
しかし探せば欧米のショップで見つけることは可能ですが確かに高価です。
このクラスが「投資」としての価値があります。
現在アンティークとして扱われる多くがこれに当たります。
19世紀末期から豊かになった新興中産階級のためにマスプロダクションで家具が生み出され、1910~1940年頃までのものが最も良く見かけます。
リプロダクション家具と呼ばれるものです。
様々な過去のクラッシックなスタイル(ジョージアン、クイーンアン、ジャコビアン等)を模倣して機械生産で作られています。
中心になる多くの部分にMDFやチップボードなどがつかわれ、塗装も現代塗装が使われているため、将来のアンティークとしての価値は疑問です。
ディーラーはしばしば商業的価値を加えてより高い価格でアンティークを商品として売ろうとする時があります。
また破損のひどいものを捨てずに使える部分を生かして別の家具に仕立てたりします。
ビューローの上に同じ材質で作られた扉つきの本箱を取り付けたり、脚が破損し、残った天板を使って脚の部分を別の同時代のものと合わせ一部作り替えたりしたものなどがその例です。
良く調べないと判らないものもありますが、これらは一般的に少し離れて見てみると全体のプロポーションが何となくおかしいのが感じられるものが多いはずです。
製作に携わるクラフツマンの中には豊富な知識を生かし、伝統技術を使いオリジナルそのままに家具を製作し、さらに年代を経た様に見せかけるためいろいろな技法でアンティークに見せかける仕上げを施し、これが本物として市場に現われた例があります。
本来、コピーの発生は例えばダイニングセットの椅子の内一脚が壊れたり不足したりして本来のセット数に足りない場合に持ち主が(あくまで実用上の問題で)クラフツマンに数をそろえるため同じものの製作を依頼するといったことが始まりであったようです。
この場合かれは完全にセットになるように完璧にサイズ、製作方などを真似、さらに同時代の木材を使用して作る場合もあるのでこれもフェイク同様専門家も騙され易いものです。また盗難、破損を防止するためあらかじめレプリカを製作し、それを日常で使い本物は保管しておくということもあります。